訪問看護の魅力とは?

主任

畑中 久仁子

訪問看護歴:1年

ひまわり訪問看護ステーション
あけぼのサテライト事業所
宮城県石巻市あけぼの
看護師6名、作業療法士2名、理学療法士2名
主任 畑中 久仁子
訪問看護師になった理由は?
病院や施設での看護職、ケアマネジャー等の経験から、その方が今まで生活してきた自宅(地域)でその人らしく望む生活ができるよう、ともに笑い悩みながら訪問看護を提供していきたいと考えたからです。
訪問看護のやりがいは?
本人やご家族様から、「これでまた安心して家で過ごしていける。看護師さんが来てくれて良かった。」という言葉を聞くと訪問看護にやりがいを感じます。
ご利用者とのエピソードは?
訪問時は、無口で無表情であったご利用者様がしだいに声をあげ笑顔になられた様子を見て、ご家族もまた笑顔になり「笑顔の輪」が自宅内に広がった瞬間が印象に残っています。また、家庭内で、一人で介護や看護の悩みを抱えていた介護者さんから訪問を終え帰ろうとした際に「今までこの先どうすればよいのか?悩んでいました。看護師さんに来てもらって、本当に心強いです。」と涙ぐみながら抱きつかれたこともありました。
訪問看護師の特徴は?
病院や施設とは違い、ご利用者様の生活の場に入っていきますので、同じ目線もしくは一歩さがるような謙虚な気持ちで接しながら看護を提供していく力が必要だと思います。それぞれのご家庭でいろいろな考え方があり、それらに柔軟に対応できる人間力が必要だと思います。
一人の訪問でご利用者のご自宅に訪問することは大変ですか?
はじめは、ご利用者様がどんな人なのか?自分は受け入れてもらえるだろうか?と不安を感じました。しかし、何回か訪問する中で徐々にご本人やご家族様との会話が増え、その方の生きてきた歴史や背景を知ったりすることで、ご利用者様から人生を学ぶことができ、かえってこちらが感謝したいと思えるようになりました。
特別な教育や知識、技術は必要ですか?
基本的な知識や技術、病院や施設等での経験があれば、それが活かされていくと思います。また、実際に訪問する中で、疑問に思うことや不安に感じている技術等については、一人でできるというところまで同行訪問しながら対応しています。
医師との連携はどのように行いますか?
同じ医療機関という組織の中で働く医師ではなく、それぞれ違う医療機関の医師との連携なので失礼のないように配慮しながらコミュニケーションを取るようにしています。
また、偶然往診時に会えた際には、ご利用者様の日頃の情報を提供し、医師の診察に役立てられるようにしています。
訪問看護師を目指す看護師に期待することは?
在宅で生活する方が安心して生活できるように、その方の暮らしを大切にしながら寄り添う気持ちを持って、看護を展開していってほしいと思います。
基本的な知識や技術はやはり大切ですが、それにプラスして心も大切にしてほしいと思います。ご利用者様の表情から、その方の気持ちを察知し、それに合った言葉がけができる力をつけてほしいと思います。