「サービス提供を通しての喜び」

Vol. 071令和3年1月

■職種:
相談支援専門員
■勤続年数:
7年

私が担当している全盲(幼少期の病気が原因)の利用者さんとのエピソードです。

60年以上目が見えない状態で生きていたため、身の回りのことはもちろん、家事や家の中のことは何でも一人で行うことが出来ていました。あん摩マッサージの資格を取り、ご家族と離れ、一人暮らしをしながら仕事もしていました。買い物などの外出はどうしても付き添いがないとできずサービス利用が必要でした。しかし、事業所がほとんどない地域に住んでいたため利用できる事業所は限られ、また交通手段も不便で思うようにサービスが利用できない。もし、目が見えていたら出来たはずの当たり前を諦めることに慣れていました。

そんな時に、報酬改定で資格要件が変わり、今まで利用していたヘルパーはサービス提供出来なくなり、新たに探すことになりました。遠方だからと次々に断られる中、やっとで見つかったヘルパーは、独自のやり方で交通手段の問題を解決し、ご本人に寄り添い、それまで諦めていた「当たり前」を叶えてくれました。

ヘルパーを変更してから感想を聞くと、いつも「大丈夫。。。」と気持ちを押し殺すように話していたご本人が、とても嬉しそうに「大満足!!とてもいい所を紹介してくれてありがとう!」と声を弾ませて話してくれたことに、この仕事をしていての喜びを感じ、やりがいに繋がっています。

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