令和2年10月
今年の8月末頃より食事や水分の摂取量の低下がみられ、点滴対応などを行なっていたご家族より、どうにか食べさせる方法はないかと、看護師を通して嚥下評価の依頼があった。
訪問時の食事形態は、利用者さんに合ったものに工夫されていたものの、認知面の低下が著明で、自ら咀嚼・送り込みを継続して嚥下することが少ない状態であった。そこで、摂取時の姿勢や舌の機能低下に見合った介助方法の提案・咀嚼運動を継続するための工夫など簡単に行えそうなことをお伝えした。
最近は、テレビでも嚥下障害や誤嚥性肺炎の番組を多く目にするが、そのような一般的なものではなく、実際に自分の目で評価し、残存能力や介護力などをその場で判断し、そのご家庭に合ったものを選択し、取り入れてもらえるようお伝えするのが専門職の役目であると思う。
事業所の看護師と連携し、複数人で介入後、一時的にでも摂取量が増えご本人ご家族に喜んでいただけることが、在宅介護を続けていけるモチベーションの1つである。