「利用者さんと先輩職員と」

Vol. 064令和2年6月

■職種:
ヘルパー
■勤続年数:
9か月

介護職が未経験だったこともあり、最初の頃は毎日のように不安で何をやっても自信がありませんでした。訪問先で疑問や問題があっても直ぐに相談することが出来ず、ヘルパーという仕事を孤独に感じ、つらい時もありました。今、入職して9ヶ月が経ち、仕事にも慣れ少しづつやりがいを感じるようにもなりました。

最初にそう思わせてくれた利用者さんがいらっしゃいました。その方には麻痺があり、お話が聞き取りにくいため、なかなか意思の疎通がとれませんでした。何度も何度も焦ってしまいました。帰宅後も、理解できなかったことの申し訳なさと、悔しさと色々な感情が沸いたのを今でも覚えています。そこで、先輩職員に相談したところ、几帳面なその方が納得してくれるように、順番や置く位置などを意識すること、表情をみたり、指差す方向をみて答えに繋がることもあることを教えて頂きました。小さくうなずかれたらOKです。それが増えていく度に嬉しかったです。

今は、「あのね、」と利用者さんがお話しを始められ、家族やテレビのことなど笑いながら会話でコミュ二ケ-ションが取れるようになりました。また、調理をした利用者さんに、「味付け良かったよ。また来て作ってね」と言っていただき励みになります。お礼の言葉は聞けませんが、麻痺のない手を振ってもらえれば感謝が伝わる利用者さんもいます。そうして感じる喜びの積み重ねが今の私のやりがいとなっています。

「健育会グループで働いて感じた仕事のやりがい」へ戻る