平成29年12月
在宅での看取りには、利用者様の家族や医療従事者、福祉サービスなど多くの人々との関わりが、重要な役割となってきます。
在宅で看取りを行うことに対して、どの利用者様も最初は不安や家族に迷惑をかけたくないという思いが強いようです。人の死に直面することは、悲しみや無力感を感じることも多いですが、その人の人生における最期の瞬間に立ち会えることは、看護を通してとても貴重な経験だと実感しております。褥瘡処置で連日訪問していた97歳の女性は、主治医変更してから徐々に褥瘡は改善傾向となっておりましたが、食事摂取量やADLの低下も同時に見られました。無事に誕生日を迎えることができましたが、最期は老衰で息を引き取られました。娘さんたちには「ひまわりさんに来てもらってとても良かった」と感謝の言葉をいただきました。
今後も、終末期の看護の中で、限られた時間をその人らしく生きられるように、ご家族とともに寄り添ったケアを行っていきたいと思います。