平成29年1月
昨年末に、10年以上訪問看護を利用していた利用者を在宅で看取りました。この利用者は、2年ほど前に癌を発症してターミナルケアが開始となりましたが、状態が徐々に悪化するとともに、家族の介護も困難なものとなりました。日々の利用者の状態を主治医や上司に報告して対応を相談し、ケアマネジャーやヘルパー等の協力を得て、本人と家族が希望する、住み慣れた自宅での療養生活を最期まで行うことができました。
看取りを行った時に、病院で看護師をしていた娘さんから「来ていただけて安心だった」、「自宅で看取りができてよかった」と言って頂けた時は、利用者と家族の希望が叶えられて良かったと感じるとともに、自宅でのターミナルケアに関わることができた達成感を得られました。今後も同じような悩みを抱えている方々の心の支えになれるよう、頑張ろうと思えた瞬間でした。これからも、自宅での療養生活を送っている利用者と家族にとって、私たち看護師の訪問が心の支えとなり、安心できる自宅での療養生活が送れるような訪問看護を行っていくことで、自分自身が看護師として成長できるよう努めていきたいと思います。