「相手の隠れたニーズを満たすこと」

Vol. 019平成28年5月

■職種:
作業療法士
■勤続年数:
5年

訪問業務を始めて5年になります。訪問業務以外にもいろいろと経験させて頂いております。

今日の訪問利用者は認知症、以前に何度か転倒・骨折しており最近半年かけてようやく見守りでトイレに行けるようになってきた方でした。いつもと同じ練習を行いますが、いつもより不安気な表情、会話の内容も次々と変わり、焦燥感がある印象。介助者が出かけているためかと考えがよぎりますが、早めに練習を切り上げトイレへの移動の練習に切り替えます。トイレに座ると「なんだかでそうだな」といきみ始めました。硬便のため、格闘する事30分。なんとか排泄に成功し、今日のリハビリの時間は終了しました。ちなみにこの方はリハ中にトイレに行きたいとは一言も話しませんでした。言語表出が難しい利用者の雰囲気を読み取る。今日は自分の主観と利用者のニーズが一致した訪問日でした。「あーすっきりした」「あんだの顔見っとでたくなんだ」と言われ二人で笑いました。

相手の隠れたニーズを満たす。これが私の仕事のやりがいです。

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