「ご利用者の家族とつくる”輝きの一日”」

Vol. 013平成27年11月

■職種:
看護師
■勤続年数:
5年

東日本大震災前の平成22年8月に入職しました。訪問看護では、癌末期の方や障がいを抱える方など様々なご利用者がいます。私は准看護師の資格を取得する前に、保育士と介護福祉士の資格を取得。7年間、介護施設で介護業務を行っておりました。在宅では家族がケアに当たる時間が長いため、これまで培ってきた介護の技術や保育士としての知識が、家族の負担軽減に繋げられるのではないか、という思いを持ち、訪問看護を始めました。

実際に訪問看護を始めてみると、今まで培った技術を生かせる場面もありましたが、病院や施設のように、全員同じ環境で、使用物品が整ってる訳ではなく、個々の環境に合わせた工夫も必要で、学ぶ事が多くありました。住み慣れた環境で、生活を継続して行くには、工夫する事も重要な業務だと感じました。健育会グループには、ご利用者が最後の瞬間までその人らしく『キラキラ輝く毎日』を積み重ねていただくため、サポートして行くという理念があります。これを確実に実現するために、ご家族や他職種が持っている情報が必要になります。

家族をもチームの一員として、コミュニケーションを図ります。また、他職種との連携も必要になる為、在宅医やケアマネージャー、他事業所などと、連絡調整や情報共有を図ることも多く、人と人との繋がりが感じられる、素晴らしい仕事だと感じております。震災直後は避難所への訪問、その後は仮設住宅への訪問。被災されたご利用者様は住み慣れた環境が奪われた人も多く居ます。復興も進み、これから新たな生活が始まるご利用者様も多く居るので、私たちは「ここ(新たな環境)で暮らせて良かった」とご利用者の尊厳を第一に考え、ご利用者に向き合っていきたいと考えております。

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