「復興とともに」

Vol. 093令和5年1月

■職種:
理学療法士
■勤続年数:
22年9ヵ月

震災の翌年の2012年に石巻港湾病院からひまわり訪問看護ステーションに異動して10年以上経ちました。異動して数年のうちは仮設住宅への訪問もありましたが、徐々に新築の家や復興住宅への訪問が増え、新しい道路や橋・街を通るとハード面の復旧・復興が進んでいると実感しながら訪問業務にあたっていました。

利用者さんの中には震災前とは別の地域で生活し、地域・近所との関わり方・関係性に変化が生じ、以前よりも希薄になっている方も珍しくはありません。そのような状況下で病気・障害を抱えて在宅での療養生活、介護にあたるご家族と関わる上で、『地域で』『その人らしく』とはどういうことなのか考えながら業務にあたっています。

訪問看護・リハビリは基本的には訪問する曜日・時間帯が決まっています。利用者さんがリハビリの時間に合わせて準備をして待っていただいてもらうと、リハビリを提供するだけでなく生活のメリハリをつける役にも立っていると感じながら業務にあたっています。

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