「壁の内自宅を目指して」

Vol. 091令和4年11月

■職種:
理学療法士
■勤続年数:
7か月

「昨日は庭の草むしりをしました」「先ほど、台所に立って料理を作りました」日常で聞かれる、何の変哲もない会話だと思います。しかしながら、手足が不自由な方や、末期癌で身体を動かすのも辛い方から、このような話をされたらどうでしょうか?自宅での何気ない日常的な行動でも、何か特別なことを頑張ったような印象へと変化するのではないでしょうか。

自宅という、世の中で最も心安らげるであろう自分の城の中に、何らかの障害によって様々な壁が出来てしまっている人たちがいます。腰が痛くて庭に出れない、歩くのがフラついてしまってトイレまで行けない、浴槽を跨ぐことが出来ずお風呂に入れない。快適なはずの自宅の中が、見えない壁に埋め尽くされてしまいます。

けれども、弱った筋力を鍛える努力や、身体の動かし方の工夫などで、その壁は乗り越えることが出来ます。私がひまわりで訪問リハビリの仕事を行う中で、最もやりがいを感じる時は、自分が関わった方がチームで協力し壁を乗り越える瞬間に立ち会えた時です。

これからもひまわり在宅サポートグループの一員として、少しでも多くの方が壁を乗り越え、自宅で自分らしい生活が出来るように、微力ですがお手伝いをしていきたいと思っています。

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