「「奉仕の心」を込めて看護にあたる」

Vol. 026平成28年12月

■職種:
看護師
■勤続年数:
1年4ヵ月

ひまわりに入職し、1年4ヵ月が経ちました。その中で、肝癌末期の80歳男性との関わりについてすごく印象に残っている事があります。その方は、状態観察と排便コントロール、清潔ケアで入っていました。少し動くと、息苦しさが出てくるとの事で、清拭対応をしていました。背部から臀部にかけての底苦しい痛みがあり、ペインコントロールで麻薬も内服していました。体が思う様に動けずに、表情も暗く会話もはずみません。

何とかして少しでも楽になる様にと、熱い蒸しタオルを使い、背部から臀部にかけてゆっくりと温めながら、マッサージをしてみました。その途端、大きなため息と共に、体の力が抜けていくのが感じられました。「看護師さんにマッサージしてもらうと気持ちが良い。軽くなる」との言葉が聞かれ、痛み止めだけではない、リラックス効果が現れた瞬間でした。

それから会話も楽しむ事ができ、その後間もなく状態が落ちて亡くなりましたが、今でも忘れられない瞬間です。

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