訪問から学んだ「我がまま」の意味

Vol. 012平成27年10月

■職種:
理学療法士
■勤続年数:
15年

介護保険サービス開始元年である平成12年4月に新卒で石巻港湾病院に入職しました。以来、療養病床・一般床・外来そして回復期病棟と一通り経験を積ませていただきました。そして、東日本大震災から1年経過した平成24年4月にひまわり在宅サポートグループに異動となりました。病院勤務時は退院時指導・調整などで自宅に伺うことはありましたが、介護保険サービスの提供・訪問リハビリ業務は初めてでした。ある程度退院時指導はできていたつもりでしたが、実際に訪問をしてみると自分では想像しなかった工夫を利用者さん・御家族がされて生活・介護しているのを目の当たりにしました。また病院勤務時にはあまり意識していませんでしたが、病院では病院側に主導権が強いのに対し、訪問では利用者さん・御家族に主導権があり遠慮なく様々な要求やわがままを言われることもありました。

健育会グループが大切にしている尊厳の意味を在宅に来て、わがままは言い換えれば「我がまま」でありその人らしい生活をいつまでも続けていただくことなんだと実感できそこに訪問リハビリ・在宅サポートの醍醐味を感じるようになりました。また病院勤務時では院内の職員・患者さん・御家族との関わりでほとんど済んでいたのに対し、訪問そのものは単独でも実際は地域の医師・内外のケアマネや様々な事業所・職種の方々とのチームアプローチで利用者さんの在宅生活をサポートすることにやりがいを感じています。また、ひまわり異動後リハビリスタッフは倍以上に増え、訪問エリアも県北全域そして仙台まで拡大しています。ひまわりの総力で多くの方に「住み慣れた地域・自宅でその人らしく」人生・生活を送られるようサポートする仕事をしていきたいと思います。

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