「地域に暮らすご利用者が笑顔で暮らし続けられるように」

Vol. 009平成27年7月

■職種:
ケアマネジャー
■勤続年数:
6年

“認知症患者が2025年に700万人を突破”。“65歳以上の5人に1人が認知症に罹患!”今毎日このような記事が新聞で報道され、今後10年で認知症患者が1.5倍増え、どのように対応していくかが政府をはじめとして議論が繰り返されております。

現に私が担当する石巻中央地区においても、認知症介護や生活上の留意点に関する相談が増加してきており、認知症の診断や医療相談は専門医の紹介や日常生活上のご家族の悩みや留意点をお話し、必要に応じてひまわり各種看護・介護サービスの利用へと繋げていきます。相談を受ける過程で本人だけでなく介護する“家族の悩みや不安”がとても大きいことがわかりました。認知症患者の増加は、介護する家族の増加でもあり、いかに家族の介護疲労を緩和し、健育会MVVにある『活力ある高齢社会のサステナビリテイー』の実現は難しく本人も家族も地域で安心して暮らしてはいけない。認知症介護の“悩みや不安”はご利用者のその人らしくと尊厳を実現していくことは、この理念を何より大切にし実践していくことを使命としている我々健育会以外にはない。そんな想いから、「認知症カフェ」を行政に先駆け開始し、コーヒーを飲みくつろいだ雰囲気の中で本人・家族が一緒になって自由に悩みや不安を吐き出し認め合っていく場を定期的に開催しております。

行政や医療の目線ではなく、同じ境遇のみんなが体験談を語り合い『苦しいのは自分だけではない、必ず日はまた昇る』と確信してお帰りになっていかれます。ほっとした表情や笑顔で帰っていく姿を見た瞬間、健育会の理念にあるかけがえのない個人の役割と尊厳を最後の瞬間まで大切にすることこの重要性を感じ自分の成長も実感できます。

我々の活動はまだ始まったばかりで手探りの部分もありますが、認知症への理解の輪が拡がり、どのような境遇に置かれた方でも笑顔で暮らし続けられる地域を目指してこれからもがんばっていきたいと思います。

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